織物複合材料の構造解析

強化繊維を織り構造とすることにより層間強度向上が図れることから,航空機体などにも積極的に使用され,一般構造物へも適用が広まっています。
しかし,強化材・母材の形状・寸法,含有率などの設計因子により,種々織物複合材料の力学的特性評価が困難となっています。

そこで,種々の幾何構造に対応した織物複合材料の数値モデリング手法の適用により,寸法・種類・含有率などの設計因子を有する織物複合材料の力学的特性評価を行うプログラムを開発する目的で,日本繊維機械学会に織り構造解析プロジェクト研究会が設立されました。

私たちの研究室はこのプロジェクトにおいて,織物複合材料の振動減衰をシミュレーションするための数値解析モデルの定式化と解析プログラムの構築を担当しました。



繊維強化構造と振動減衰特性の関係

織物複合材料は、スポーツ用品や自動車の構造材料から、航空・宇宙分野まで広く利用されています。
しかしながら、その振動減衰の特性は十分に明らかにされていない現状にあります。

そこで当研究室では、実験とコンピュータシミュレーションの両面から織り構造と振動特性との関係を明らかにすることを目的に研究をすすめています。