繊維強化複合材料の物性値同定

設計を行うためには材料物性値は必須の情報です.
ところが複合材料の場合,金属のような単一材料とは異なり,局部的な変形や破壊を生じやすいことや,成型条件の影響を受けることなどから,材料試験で得られる性能が製品段階では発揮できないなどの問題がしばしば発生します.

このような問題を鑑み,有限要素解析と最適化手法とを組み合わせることにより,加振実験結果から異方性弾性係数を同定する手法を開発しました.
また弾性係数の同定だけでなく,材料固有の減衰パラメータを同定することも可能です.このパラメータを用いて計算を行うことによって,設計段階で製品の振動減衰性能も推定することが可能となります.

このように,本技術は成型後の材料を非破壊で物性値同定できることに特徴があります.
これまでも風車のブレードや,鉄道車両の内装材として利用されるサンドウィッチ材料のコア材,多軸織物や射出成型品などの物性値同定を実施してきました.



サンドウィッチ構造材料の物性値同定

ここでは、研究室で展開している研究についてご紹介します。

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織物複合材料の物性値同定

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